以前殺菌水手作りで次亜塩素酸水を作りました。
この次亜塩素酸水だけでも十分殺菌ができますが
外での殺菌対策ができるようにアルコールを考えました。
現在殺菌用アルコールを探しても見つけれません。
それならと殺菌用アルコールを作ることにしました。
アルコールを作るといっても発酵させて作るわけではありません。
手に入り易いウイスキーを蒸留して作ることにしました。
ウイスキーだとアルコール度数が35度とか37度あります。
もっと度数が高いのもあるようですが価格が高くなりますので
37度で安いウイスキーを探しました。
35度のホワイトリカーでもいいです。
ウイスキーがアマゾンで4ℓ3,006円で売っていましたので注文しました。
さて37度のでは殺菌に期待できませんので蒸留してアルコール度数を上げます。
蒸留設備(設備というほどではないです)の材料は
ねじ式のフタのコーヒー缶、シリコンチューブ、回収瓶、シリコンシーラントです。
シリコンチューブの耐熱温度は140℃まであるのでこちらがいいようです。
他の材質だと蒸留中熱で柔らかくなり不適です。
それとこのまま蒸留すると酒税法に引っ掛かるようなので
飲料不可となるものを入れます。
イソプロピルアルコール(IPA)とか香水とかがいいようです。
香水は持っていないな。
IPAは何故か持っているんです。
相当前に買ったので何用に買ったかは忘れています。
ガソリンタンクの水抜き剤はIPAが主成分なのでこちらでもいいようです。
どの様にウイスキーを加熱するか?
最初は電気ポットでやりましたが時間がかかりすぎました。
次に考えたのは鍋に水を入れガスで加熱です。(湯煎)
こちらの方が温度調整もし易かったです。
ガスの他にIH調理器も使えます。
火を使わないのでこちらの方がもっと安全かもしれません。
蒸留終了の目安はどうするか?
蒸留物の量で終了を決めます。
その方法はウイスキーの量×37%(ウイスキーの度数)で計算できます。
ウイスキー300㎖×37%なら111㎖蒸留物ができれば蒸留完了です。
実際は蒸気で漏れるのもあるので100㎖できれば蒸留終了としてもいいです。
黄矢印が缶コーヒーにウイスキーを入れています。
矢印部分:缶蓋に穴を開けチューブを通したところから蒸気が漏れないように
シリコンシーラントをたっぷり塗っています。
赤矢印部分は桶に水を入れシリコンチューブが浮き上がらないよう
皿で重しをしています。
青色矢印部分で濃度の高いアルコールを回収しています。
回収瓶の矢印部分が目安の100㎖です。
蒸留したものですがウイスキーの色は出ていません。
湯煎の時に火力を上げすぎると缶内のウイスキーが沸騰して
色の付いたのが出てきますので注意が必要です。
ウイスキーを蒸留した残りカスです。
できたアルコールの濃度を調べることにしました。
アルコール200㎖の重さを計りました。
174.4gでした。
比重は174.4÷200=0.872
これは液温が5度くらい(冷蔵庫に入れていたから)なので
正式の比重(液温15℃)となると体積が膨張するので比重はもう少し低くなります。
こちらの表からアルコール濃度を調べました。
77%くらいのアルコールようです。(あっているかな?)
測ったアルコールの温度は低いのでもう少し濃度は高いはずです。
これで殺菌能力のあるアルコールが作れたと思っています。
4,000㎖×37%≒1,500㎖が3,000円でできるので
500㎖が1,000円ということになります。
向かって左からウイスキー4ℓのペットボトルまだ使い切っていません。
中央は蒸留したアルコール保存容器でエタノール濃度は70%はあるでしょう。
右端はエタノール噴霧用容器です。
霧状に出るので丁度いいです。
この他にタイで買った持ち運びできるサイズの容器もあります。
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